よく浮気は治りますか、という質問をされます。
離婚原因でも多い浮気。相手の浮気によって、泣かされた男女も多いでしょう。
私を愛していないの?
なぜ、俺を裏切るのか。
いくら謝られても、噴き出す怒りの感情。
人によって別れを決断し、離婚する人もいるでしょう。
でも、子どももいるし、もう一度やり直してみようと考える人もいます。
「もう二度としない」と誓っているけど、浮気は治るんでしょうか?
一般的な浮気は、病気ではありません。
浮気という状態が、ラクだからしているのです。
人によっては、気の迷いや、パートナーへの逆恨みからする場合もあるでしょう。
しかし、浮気性となると、浮気をしている状態こそが逃げ道であり、その人にとって安定した状態。
浮気をしていないと不安で、落ち着かないのです。
その根底では、二人の関係性(人と深く結びつくこと)に不安を感じているのです。
浮気をしていた人が、その後しなくなったという場合、夢中になれるものを見つけたケースが多いようです。たとえば、動物を飼って愛情を注ぐようになった。また、ボランティアに生きがいを見出したなど、心が安定する状況を見つけているのです。
また、年齢を経て、性欲が落ちたこともあるでしょう。
しかし、気をつけなければならないのは、一度の浮気で、次の浮気へのハードルが下がってしまうこと。
たとえば、赤信号だけど、車はこない。そこで渡る人と渡らない人が出てきます。
渡らないと決めている人は、車が来なくても渡りません。渡る人はどんな場所でも渡ります。とくに、急いでいたり、周囲に誰もいないなどの条件がそろえば、「大丈夫、渡ってしまえ!」と脳がメッセージを送るはずです。
浮気をしない人は、そもそも浮気はしないものだと思っているからしないのです。
逆に、浮気をする人はバレないならしてもいい、と考えているふしがあります。
もしパートナーの浮気を許そうと思ったのなら、相手を責めるのではなく、なぜ浮気をしてはいけないのか(見つかったら怒られから、別れることになるからなど罰があるからではなく)を、きちんと話し合う必要があるでしょう。
彼らの内には、パートナーを信じられない、絆を結べないなど人間不信があるからです。
そして、その奥に、「自分なんて……」という肯定感の低さが重くのしかかっているのです。
もう一つ大事なこと。相手が浮気をしないと決意表明をしたら、相手を疑わないと決めてください。しんどいことですが、互いに気持ちが揺らいだら愛はうまくいきません。
互いに信じあうことで、二人の絆が試されるのです。